木は、水分があるうちは熱しても100℃以上にはなりません。水分が蒸発して、なくなってしまったときに、温度が上がり始めます。100℃を超え、さらに温度が上昇し、260℃に達した時に、分解してガスが発生します。そして、そのガスに口火を近づけると火がつくのです。だだし、これは木材そのものが燃えるのではなく、木材から出ている可燃性のガスに火がつくのです。
この段階では、口火を近づけなければ火はつきませんが、さらに温度が上がって約450℃になると自然発火します。そして、約500℃になると木材は灰になってしまいます。
木材は、空気をたくさん含んでいるので、熱を伝えにくく、しかも酸素が供給される表面からゆっくりと燃えていきますので、急に強度が落ちるということはありません。熱により、木材の断面が炭になって失われていく速度は、1分間で約0.7mm、30分間では約21mmといわれています。25mmあれば、燃え抜けるまでの時間を稼げますから、もし火災が起きても逃げることが出来ます。天井に厚い板を使えば、火の拡大を遅くすることも出来ます。
しかし、アルミは、ある温度になると溶けはじめるので、急激に強度が落ちていきます。鉄は、高温になると軟らかくなってしまうので、熱が伝わらないように被覆して火災時の安全性を確保しなければなりません。
アルミも鉄も、5分も経たないうちに軟らかくなってしまうのに対し、木材はゆっくりと強度が落ちていきます。木材には、熱で軟らかくなるという性質がないのです。 |
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