木の調湿作用

木材には、湿度が高くなると空気中の水分を吸収し、乾燥すると水分を放出するという性質を持っています。
つまり、室内を適度な湿度に調節する天然の除湿・保湿機能を備えていると言うわけです。

加湿したり除湿すると、 その影響は?

壁に木の板を貼った部屋と、ビニールクロスを貼った部屋で、室内を加湿・除湿してみました。ビニールクロスの部屋では湿度が大きく変化しますが、不思議なことに、木の板の部屋では快適な湿度にほぼ一定しています。これが、木の調湿機能の効果!構造体にも木を使用している木造住宅なら、住いの内部にまでこうした木の優れた調湿機能が発揮され、家全体をここちよく丈夫に保ちます。

加湿すると・・・

その後
除湿すると・・・

快適湿度が常に保たれ
ます。
59%

55%
木の板を貼った部屋

半分だけ木の部屋でも効
果あり。
62%

52%
木の板とビニールクロスを
半分ずつ貼った部屋

高湿へ、低湿へと激変!
たいへん不快です。
92%

20%
ビニールクロスを貼った部

【凡例】
・・・ 木の板を貼った部分
・・・ ビニールクロスを貼った部分

木は自然のエアコンディショナー
湿気を吸収したり、逆に放湿したり。木には、すばらしい調湿機能があることをご存知ですか?
以前テレビの番組でおもしろい実験をしていました。ある民家の3つの部屋を、壁に木の板を貼った部屋、ビニールクロスを貼った部屋、 木とビニールクロスを半分ずつ貼った部屋に分けて、加湿器でどんどん湿度を上げていったのです。15分もすると、ビニールクロスの部屋の壁には湿度が生じ、湿度はなんと92%まで上昇。一方、木の部屋の湿度は59%、半分木の部屋でも62%でした。日本人が過ごしやすい湿度は60%程度といわれいますから、ちょうどいい状態です。次に、今度は乾燥剤を入れて除湿してみました。30分後、ビニールクロスの部屋の湿度は20%に急激に変化したのに対し、木の部屋は55%、半分木の部屋は52%、木の板が、しっかりと湿度を調節したのです。
一般に、10.5㎝角のスギの柱1本にはビール瓶2.5本分の水分が含まれていて、そのうち0.5~1本分を出し入れして湿度を自動調節しているとか。木はすばらしい、自然のエアーコンディショナーなのですね!
木造住宅では、内装材としてだけじゃなく、構造体そのものから木を使用。いうなれば、家全体にわたって、木の優れた調湿機能が発揮されるわけです。当然、結露や過度の乾燥のない、快適な環境が生まれやすくなるのです。